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COPA BOOKS

 
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A5判型/186ページ
定価 1,620円(税込)
(本体:1,500円)
ISBN:978-4-87299-535-0
発売日:2010/02/05

ケチケチ市長と呼ばれて —市民と進めた財政健全化

著者: 井上 哲夫 (前四日市市長)

行政改革・情報公開・談合との闘い、四日市市財政健全化までの軌跡

市民と変えた市役所

全国自治体や国の財政健全化の先がけとして注目された「透明で健全な行政」づくり
市民主体の政治をめざし、3期12年の苦闘と喜びの総括

だれもが不安なこの時代に勇気をもらえる一冊

 

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書評

 
 

目次

 

はじめに ……………………………………………………………………………1

 

第 1 章 作られた行政ニーズ…………………………………………………2

  1 大逆転の市長選挙で市議会に動揺が………………………………2

  2 12月定例市議会の政治ドラマ………………………………………3

  3 二転、三転する議会審議……………………………………………4

  4 議案の可決を求める大演説…………………………………………5

  5 新市長の苦悩…………………………………………………………5

  6 作られた行政ニーズ…………………………………………………8

  7 真の行政ニーズはどこに…………………………………………10

  8 まぼろしの新駅(建設中止)と市の財政危機…………………12

 

第 2 章 行財政改革と大きな障害…………………………………………14

  1 行財政改革は最大の公約なり……………………………………14

  2 行財政改革調査委員会 大荒れの中の船出……………………15

  3 市議会特別委員会の行財政改革審議会もスタートする………17

  4 官官接待は許されないとの判決…………………………………22

  5 ISO14001システムの導入……………………………………23

  6 ケチ市長の1期目の成績は何点?………………………………25

  7 想定外の豪雨に襲われる…………………………………………27

  8 末永・本郷土地区画整理事業の内容……………………………30

 

第 3 章 情報公開要綱と外郭団体…………………………………………32

  1 市外郭団体と情報公開……………………………………………32

  2 情報公開は役に立つのか(ツールとして)………………………34

  3 土地公社の開発凍結宣言…………………………………………35

  4 四日市市外郭団体情報公開要綱の制定と実施…………………37

  5 市民オンブズマン、独自調査機関設置の要求…………………40

  6 どうした地方自治法上の100条の委員会は……………………42

  7 市長独自調査についに乗り出す…………………………………43

  8 第一次土地公社健全化策…………………………………………45

  9 100条委員会と健全化……………………………………………46

  10 市議7人介入と情報公開…………………………………………48

 

第 4 章 入札システム改革と談合との戦い………………………………50

  1 四日市市の入札制度改革…………………………………………50

  2 市入札調査委員会の立ち上げ……………………………………50

  3 公共工事と談合……………………………………………………52

  4 四日市市の公共工事の調達と監査請求、住民訴訟……………54

  5 市役所内不祥事の発覚……………………………………………56

  6 再入札と住民訴訟…………………………………………………58

  7 市立病院増築改修計画の頓挫……………………………………60

  8 地域補正の撤廃をめぐる攻防……………………………………61

  9 随意契約の落とし穴と刑事裁判…………………………………63

  10 入札・契約制度と談合防止—公共工事「最低制限価格」上げ検討……65

 

第 5 章 行財政改革 ようやく着手………………………………………67

  1 なかよし給食の実施………………………………………………67

  2 希望の家 遂に民営化……………………………………………69

  3 寿楽園(市立老人ホーム)も民営に移る………………………71

  4 市立保育園5園の民営化…………………………………………72

  5 予算編成と行財政改革—総額管理・枠配分方式へ……………77

  6 総額管理枠配分予算………………………………………………79

  7 第1次戦略プラン…………………………………………………81

  8 競輪事業の見直し…………………………………………………83

  9 市役所組織にメスが入る…………………………………………85

  10 下水道事業と上下水道局統合……………………………………86

  11 ラスパイレスと職員給与…………………………………………87

  12 市立病院経営にも予算編成の波は押し寄せる…………………89

  13 広域行政へも見直しのメスは……………………………………91

  14 第三セクターの廃止や改組………………………………………92

 

第 6 章 事業の選択と集中…………………………………………………95

  1 事業の選択と集中(その1:凍結)………………………………96

  2 事業の選択と集中(その2:大変更)……………………………98

  3 ごみ減量大作戦……………………………………………………100

  4 焼却改修工事とその事前計画の検証……………………………101

  5 大規模プロジェクトとその徹底的検討…………………………102

  6 民間事業者の開発事業と市の対応について……………………105

  7 都市計画マスタープランづくり…………………………………106

  8 四日市市都市公害対策マスタープランについて………………107

  9 四日市市土地計画審議会へ答申を求める………………………109

  10 東芝四日市工場第5棟用地開発許可の件………………………112

  11 係争山林の市による身代わり購入………………………………114

  12 開発許可等に関する市条例や都市計画まちづくり条例

        さらに景観条例での公正性と透明性は確保されたか…………116

 

第 7 章 コンビナートの再生………………………………………………117

  1 2001年ショックにさらに追い討ち……………………………117

  2 燃える幹部職員たち………………………………………………118

  3 市長のトップセールス始まる……………………………………119

  4 産官のプロジェクトチーム………………………………………121

  5 技術集積活用型産業再生特区認められる………………………123

  6 地元大学教授のリーダーシップ…………………………………124

  7 民間研究所立地奨励金交付事業…………………………………126

  8 市内産業、事業所の構造改革……………………………………127

  9 三重県高度部材イノベーションセンターの設立………………128

  10 児童・生徒の理科離れ対策に国保教授またも頑張る…………131

 

第 8 章 躍動する市民パワー………………………………………………134

  1 新興団地の住民による夜間パトロール…………………………134

  2 道路運送車両法違反で自粛通告…………………………………136

  3 地域再生特区で晴れて青色回転灯パトロール車走る…………137

  4 活き活き市民力の活動—まちに生活バス走る—………………139

  5 河川の浄化も市民の手で—EM菌による清流づくり—…………140

  6 耕作放棄地や荒れる里山対策に救い主が………………………141

  7 そもそも市民活動とは、まちの再生の主役になりうるか……142

  8 青色回転灯パトロール活動から市民緑地づくりまで…………144

  9 自治体の地域再生計画は…………………………………………146

 

第 9 章 負の遺産の清算……………………………………………………148

  1 市土地開発公社の借入金の清算…………………………………148

  2 爆弾を抱える市土地公社…………………………………………149

  3 市行財政改革推進会議からの緊急提言…………………………151

  4 新保々工業団地の用地と基金創設………………………………154

  5 市民への広報とパブリックコメント手続に付する……………157

  6 市議会の質問(12月定例会)……………………………………158

  7 市議会3月定例会の開催…………………………………………160

  8 6月定例市議会の開催……………………………………………162

  9 上下水道の長期ローンの低金利への借り替え…………………163

  10 下水道使用料金の改定と大きな負債……………………………165

  11 接続普及キャンペーンで無断接続が大量に判明………………166

  12 6月定例市議会閉会のあいさつ…………………………………169

 

第10章 役所ガバナンスの確立と挑戦するまち…………………………170

  1 財政健全化法による市の財政状態………………………………170

  2 公会計と市議の質問………………………………………………172

  3 役所ガバナンスの確立……………………………………………174

  4 9月定例市議会で最後の市長給与減額条例の上程……………176

  5 次世代への使命と責任……………………………………………178

  6 知事と市長の間での確認書交わされる…………………………178

  7 中核市移行問題調査特別委員会…………………………………179

  8 中核市から保健所政令市への移行………………………………181

  9 挑戦するまち………………………………………………………182

 

あとがき …………………………………………………………………………185

著者紹介

 

 

 

 

 
 

掲載日:2010/6/5

 

掲載紙:政府刊行物新聞 4面

内容:

 四日市のことばかりだが、日本全体の抱えている財政再建への糸口が見つかる事例集

 

本書は、平成8年から20年までの3期12年間、四日市市長を務めた井上哲夫氏が、任期中の仕事を振り返った回顧録である。2段組本文186頁。約20万字を超える分量で、しかも、その多くは、タイトルに示すとおり、四日市市の財政健全化の経緯に充てられている。それだけに、改革の具体的場面のいくつかにかかわった評者や、既得権を切られたと恨む人々など、奇特な四日市市民以外、誰が手に取るのかと思われるかもしれない。しかし、本書は、ぜひ、全国の方々に広く一読して欲しいと思う。

なぜならば、四日市市は日本の縮図だからである。高度経済成長時にコンビナートの立地により大いに財政が潤ったとき、市は、住民利便施設、公的サービスを積極的に展開した。ところが、産業構造の転換によって、大幅な税収に陥り、土地開発公社の不良資産によって大きな欠損が生じたにもかかわらず、「昔は良かった」「夢よもう一度」となお公共施設の整備や行政丸抱えの高コストサービスを期待する多くの住民が存在する。

これは、人口減少社会の下でのすべての自治体が抱える解決すべき問題である。

井上前市長は、初当選の際になんのしがらみも持たなかったゆえに、就任直後から、徹底した財政健全化策を堅持し続けた。その手法は、情報公開による透明性の確保により、課題を明らかにし、具体的な改善手法を持って、議会や組合、そして各種の利害関係団体と、粘り強く堂々と渡り合うというものであった。情報公開や入札改革、枠配分予算や事業棚卸の導入、私立保育園や児童養護施設の民営化、外郭団体や競輪事業の見直しなど、本書で振り返られる具体的課題と改革手法は、全国の自治体のみならず、国の今後の改革にも役立つはずである。

こうした改革は、地味で、しかし、反発は強い。だからこそ、説明にこれだけのページ数が必要だったのであろう。ご苦労様でした、そして、ありがとうございましたと、四日市市市民の一人として申し上げたい。

 

 


 

 

掲載日:2010/05/01

 

掲載紙:地方議会人 2010年5月号 p.34

内容

◎全国自治体や国の財政健全化の先がけとして注目された「東名で健全な行政」づくり

◎市民主体の政治をめざし、3期12年の苦闘と喜びの総括

◎だれもが不安なこの時代に勇気をもらえる1冊

 


 

掲載日:2010/04/01

掲載紙:地方財務 2010年4月号 p.239

 

内容

「ケチケチ」にだまされずに読んでください

 

本書は、井上哲夫 氏(前四日市市長)が単身市役所に乗り込み、市民に支えられながら3期12年奮闘された生々しい記録です。

著者は、大方の予想を覆して「市長」に就任し、情報公開、市民との協働、10〜20年先を見越したまちづくりとそのための市財政の健全化といった理念を掲げ、今までの市役所の常識にとらわれない改革を進めてこられました。

「ハコモノといわれる施設建設に巨費を投じることこそ抑制しなければならない。そうしないと後年度の財政負担の泥沼からの脱出はできない」と叫んで選挙を戦ったにもかかわらず、市長に就任するや、皮肉にも前市長の時に着工された地下駐車場や四日市ドームといった大型施設が完成を迎え、テープカットをすることに。「ハコモノは作らないと言ったのに、市長になるやハコモノ作りを喜んでテープカットばかりやっている」等、さまざまな批判を受けながらも、井上氏はどのように信念を通して財政再建や市政に取り組んだのか。本書には、その秘訣が書かれています。

例えば、全国に先駆けて、土地開発公社の実績を情報公開により白日の下にさらし、就任時に400億円に達した公社の債務処理に着手。購入した土地に係る簿価と時価の差をどう処理するかなど、数々の大きな課題に直面しますが、12年間の任期中に、リーマン・ショックによる情勢変化を間一髪で潜り抜け、債務一掃に道筋をつけています(「地方財務」平成20年11月号及び12月号で紹介。)

長い間改訂されていなかった下水道使用料についても、改訂の前提となるこれまでの行政改革の成果や、下水道事業の今後の見通しを、積極的かつ丁寧に市民に説明するなどして、約30%の値上げを実現。後日、過去に発行した高利率の地方債の借り換えが認められるという効果(総額約30億円の金利負担の削減)ももたらしました。

外郭団体の業務見直しでは、役割を終えたものは廃止し、またそれぞれの業務実態に合わせて、民営化や経営能力の改善・向上のための統合などを進めています。さらに広域行政についても、周辺市と設立した一部事務組合によって運営する卸売市場を民営化するなど、メスを入れました。

職員の意識改革にもつながった「行政システム」改革では、「戦略プラン」の導入が紹介されています。戦略プランは、「何のために、いつまでに、何を達成するのか」を明らかにするとともに、限られた財源を有効に活用するために「政策」「行革」「財政」の3つのプランを一体的に策定したもので、実質的に3年間の複数年度の予算編成です。

このほか、競輪事業の見直し、談合防止などの入札改革、まちづくりの方針と土地利用規制を定めた都市計画マスタープランの策定など、議会や業界の動きにも言及しながら「四日市丸」が荒波を乗り切っていく様子が記述されています。

このように、行政改革・財政再建にいおいて大きな成果をあげる一方で、コンビナートの再生など、産業基盤の整備でも大きな実績をあげていいます。一棟の投資額が9000億円を超えるともいわれる最先端の半導体工場の誘致を巡っては、ドラマ(任期中に2棟も誘致)が刻々と動く情勢とともに描かれています。

選択と集中の考えのもと、絞るところは絞っても、「必要」なこと、例えば、小中学校の耐震化はいち早く実現しました。また、予算をより効果的に使うという視点から長年課題であった道路渋滞では、路線ごとに改善を進めるのではなく、渋滞どの高い交差点から順次4〜5ヵ所ずつ改良することで早く効果を上げる工夫をしたり、教育の充実という面からは退職教員等を活用した実質的な少人数学級を実現。さらに、深刻な理科離れ対策として、企業の積極的な協力のもと、中学校で、世界最先端の研究開発をしている方に、学校で習うことが製品開発にどのようにつながるのかを、実験も交えて話していただくなどの取り組みとそれに対する子どもたちの反応も紹介されています。

井上氏の考えの基本である「市民との協働」では、「青色回転灯による市民の防犯活動」や「NPOによる生活バスの運行」など住民主体の活動について述べられています。

幅広く「改革」について記載されており、「ケチケチ」という書名から連想されやすい「既存の事業を見直し、たんに歳出を切り詰めることだけによる財政再建」の本ではありません。たった一人で市役所に乗り込み、市民と対話し市民に支えられながら未来に向かって歩んだ12年間の「苦闘と喜び」の記録は、壁にぶつかった時のヒントであるとともに、本書の帯書きにあるように勇気と力を与えてくれることっと思います。

 

 


 

 

掲載日:2010/03/27

掲載紙:読売新聞 三重2 34面

内容

 行政のトップが退く時、大がかりなイベントや、施設や道路建設といった業績を挙げることが多いが、三重県四日市市長を3期務め、た著書の井上哲夫さんは違った。一昨年12月の退任会見では、「地味だけど、財政再建ができた」と繰り返した。

市はハコモノ建設のつけで借金を増やし続け、就任した1996年の市債発行額は、過去最多の165億円。厳しい財政運営は荒海での舵取りだった。

年間2%以上の職員削減を続け、乳幼児・児童養護施設の民営化をはじめとした"事業仕分け”に挑み、時には市議会や職員組合とぶつかることをも。「爆弾を抱えていたようなもの」と表現した土地開発公社の借金問題は、リーマンショック前の退任直前に健全化への道筋を付けた。

行政改革や情報公開、談合防止対策に挑んだ軌跡に紙幅を割いたが、赤色回転灯によるパトロールなど市民の市政参加にも触れた。そんな場面を、もっと書き込みたかったのかもしれない。

 


 

掲載日:2010/03/26

掲載紙:自治日報 3面

内容:

「変えなきゃ四日市、変わらなきゃ四日市」と訴え四日市市長に就任した井上前市長が、第三セクターのストック資産にまで手を入れて財政の健全化に道筋をつけたケチケチ市長12年間の奮闘記である。

就任早々、前市政が進めてきた地下駐車場・四日市ドームの竣工式典が行われたが、この大型建設事業が市財政を圧迫。このため、「作られた行政ニーズ」「何を最も優先するか」の視点から、「行財政改革調査委員会」を立ち上げ、大荒れの中、答申162事業の8割を実現、総額55億円を削減した。さらに、「伏魔殿」と評された土地公社が巨額の「塩漬け土地」を抱えていた。しかし、議会は、「公社関係者」への配慮から口を閉ざす。そこで、市長が独自調査に乗り出し土地公社の健全化起債で150億円の買い戻しを決断。さらに、予算編成を従来の「積み上げ方式」から「収入予測額」を決め各部へ一定の基準で配分、各部が自主的に編成する「総額管理枠配分」予算を導入した。日本初の方式だが、市長は「従来方式では編成できなくなったから」と言う。

奮闘記は、さらに「入札システム改革と談合との闘い」「市立幼稚園の民営化」「事業の集中と選択」「青色回転灯パトロール活動から市民緑地づくり」「役所ガバナンスの確立」などと続く。「市長によって市の経営がこれほど変わるのか」—竹下譲 拓殖大学地方政治センター長の書評を実感させる書である。

 

 


 

 

掲載日:2010/03/25

掲載紙:伊勢新聞

内容:

井上 前四日市市長 が本出版

12年の市政振り返る

職員の自殺、収賄・・・

難局時の心情率直に

 

【東京】前四日市市長の井上哲夫氏がこのほど、東京の出版社「イマジン出版」(東京都文京区)から、3期12年の市長時代をつづった「ケチケチ市長と呼ばれて 市民と進めた財政健全化」と題する本を出版した。保有地の巨額評価損を抱えた市土地開発公社問題や中部国際空港への海上アクセスをめぐる市幹部の収賄事件など南極への対応について当時の心情も交え率直につづっている。

 

本の帯には自治体議会政策学会の竹下譲会長が「いま流行の“事業仕分け”などは、市長時代にとっくにやり遂げていた」「こういう市長の業績こそ、市民は知らなければならない。本物の政治家を見極めるために・・・」と推薦の言葉を寄せている。

井上氏は平成8年12月、初当選。市役所に乗り込んだ際の第一印象について「市役所はなんと優雅な世界であったことか。市議会も同様だ。すべての人たちが、仲間であり、内向きに向かい合い互いにその傷口をなめ合っているよな世界で、自分は間違った場所に来てしまったと思うほどであった」と振り返っている。

「市長に就任して真っ先に汗をかく仕事」となった土地開発公社問題では、先駆的な試みだった公社の情報公開実施への市職員、市議会の反発に触れたほか、不明朗な公社の土地取引をめぐる県警の捜査で任意の取り調べを受けていた市幹部職員の自殺にも言及。「まさに情報公開要綱施行後、半年後の出来事であった。満60歳でようやく長かった市役所勤務を終え、これから第二の人生のスタートという時に、私が最も恐れていた元職員の自殺という最悪の事態を迎えてしまった」と悔やんでいる。

海上アクセスをめぐる汚職事件では「市民へも市議会へも私としてはまさに面目ない失態をわびるのみであった。まさかこのような悪事がなされようとは夢にも予想できず、検察の捜査、差し押さえを氏役所関係先も受けて、再発防止への新たなルール作りという宿題を与えられた」と記す。

 

 


 

 

掲載日:2010/03/01

掲載誌:月刊 ガバナンス 3月号 通巻131号 p.134

内容:

前四日市市長の著書が、行政化各、情報公開、談合との闘いから財政健全化まで3期12年の軌跡をまとめた。「透明で健全な行政」づくりから自治体関係者が学ぶべき点は多い。

 

 


 

掲載日:2010/01/16

掲載紙:タウン情報誌 YOU Vol.39 5面

内容:

井上哲夫 前四日市市長が出版

「ケチケチ市長と呼ばれて」

 

前四日市市長の井上哲夫さんが、3期12年間の回顧録「ケチケチ市長と呼ばれて—市民と進めた財政健全化」を2月初旬に出版する。著書では自ら取り組んだ市政改革の実情を述べ、市民にも意識改革を促している。

 

著書は、1996年の就任当初は市議会や市職員組合の反発に遭ったが、市長公用車の廃止などから手をつけ、さまざまな行財政改革を進めた体験をつづった。情報公開、入札制度の改革、大規模事業の凍結、予算編成方式の変更などがどのような効果をもたらしたかを述べている。

井上さんの「守旧派」との闘いの突破口になったのは、乱脈経営の末に400億円の負債を抱えていた市土地開発公社の経営内容の情報公開だった。これを契機に同公社の財政健全化をすすめ、市財政とともに運営上の不安を解消するなど、成果をあげている。

予算編成方式は、部署後との要求を査定して組んでいたものを、人件費を含めた予算枠の範囲内で各部署が独自に組むように変えた。「その結果、職員の自覚が深まり、やる気が出てきた。他都市にあまり例がなかったが、無駄をなくし、歳出を削減する予算の編成にはこれしかなかった」という。

井上さんは、行政学、地方自治学専攻の竹下譲・元四日市大学教授の薦めでこの回顧録を執筆した。竹下元教授は、「国や県に頼らない、市独自の予算編成をした。地方自治の指針の一つとして、この労作を読んでもらいたい」と推薦している。

 

 


 

 

 

 

 
 
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